海南島固有とされた樹木チュニア・ブックランディオイデス、ベトナム在来種と判明
これまで中国の海南島でしか見つかっていなかった樹木がベトナムで確認され、同国の植物相に在来の木本種が新たに加わった。
樹木「チュン・ラー・チャップ・タイ」(Chun lá Chắp tay) (学名Chunia bucklandioides )は、ベトナム自然博物館(Bảo tàng Thiên nhiên Việt Nam)のド・ヴァン・チュオン(Đỗ Văn Trường)博士と中国・中山大学の共同研究チームが、ベトナム・中国の植物相に関する研究プログラムの中で、ベトナム北部ラオカイ(Lào Cai)省のホアンリエン・ヴァンバン(Hoàng Liên-Văn Bàn)自然保護区で発見した。
本種はチュニア属(Exbucklandioideae亜科、マンサク科Hamamelidaceae)の唯一の種で、高さ20mに達する中高木である。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは危急種(VU)に分類されている。これまでは中国の海南島でのみ確認されていた。今回の発見により、チュニア・ブックランディオイデスはベトナムの在来種として認められた。

合わせた両手のように見える、チュニア・ブックランディオイデスの一対の托葉。(写真: Đỗ Trường)
この研究は、ベトナムの植物相に新たな属(チュニア属)を加えただけでなく、有望な木本の遺伝資源をもたらすものでもある。
現在までに確認されている「チュン・ラー・チャップ・タイ」の個体群は、ホアンリエン・ヴァンバン自然保護区の緩衝地帯で、伐採後に回復した二次林の林床に小規模かつ散在して生育する一つのみである。
チュオン博士によると、本種は貴重な木本遺伝資源であり、ベトナムでこの遺伝資源を活用するための科学的根拠として、生物学的・生態学的特性や利用価値(木材、生産原料など)についてさらに研究を進める必要があるという。研究成果は2020年、フィンランドの専門誌に掲載された。
「なかなか見つからない」珍しい外来ジャックフルーツ、突然変異のような長さ1mの果実
長さ1mを超え、重さ最大40kgにもなるマレーシア産ジャックフルーツの品種は、多くのベトナム人にとってまだなじみが薄い。
ベトナムの研究者、極めて希少なベゴニアの新種を発見
ベトナム中部高原のターダン国立公園で、ベゴニアの新種Begonia tadungensisが見つかった。すでに深刻な危機(CR)と評価されている。
ベトナムのチュオンソン山脈で樹木の新種を発見
ベトナムと海外の研究者が、ベトナム中部のチュオンソン山脈で大型の高木の新種を発見し、Rehderodendron truongsonenseと命名した。

